塗装ブース自作 その2 市販品の調査
自作ブースに求めるスペック
今日も引き続き、塗装ブースの調査研究を行います。
自作ブースに求めるスペックは、およそ以下の通りです。
1.換気能力
最も重要なのは換気能力です。エアブラシのミストを拡散させず、塗料の臭気も室外へ素早く放出する事が条件です。
2.静音性
夜間の使用にも耐えられる静音性が必要です。エアブラシの騒音源としては、コンプレッサーの動作音、エアブラシのスプレー音、そして塗装ブースの動作音があります。塗装ブース以外の騒音量も加味して検討する必要があります。
3.省スペース
私の作業部屋はおよそ7畳ほどあるのですが、プラモデルの作業台に使用している長机はPCデスク兼用です。限られたスペースで効率的に作業を行うため、全体の配置も考慮して設計します。
また、収納時もかなり場所をとる事が予想されますので、分解や収納時の形状も考慮しておきます。
参考スペック 市販されている塗装ブースのスペック
塗装ブースに求める凡そのスペックはイメージできましたが、実際に評価する物差しは、既存の市販品を参考にしてみます。amazonで確認出来る塗装ブースのスペック、価格を調査してみました。
・タミヤ ペインティングブースII
ペインティングブースIIツインファン
送風能力:126㎥/h
作動音:63dB
サイズ:W400×D530×H300
amazon販売価格:\16,717~
送風能力:126㎥/h
作動音:63dB
サイズ:W400×D530×H300
amazon販売価格:\16,717~
ペインディングブースIIシングルファン
送風能力:63㎥/h
作動音:58dB
サイズ:W400×D530×H300
amazon販売価格:\11,624~
送風能力:63㎥/h
作動音:58dB
サイズ:W400×D530×H300
amazon販売価格:\11,624~
amazonでベストセラーになっていました。名前の通りファンを2つ搭載と1つ搭載のグレードが有ります。ファンの数が2個になると送風量も倍になっていますが、騒音量は倍になっていません。これは音のエネルギーと大きさがリニアな関係に無いからでしょう。自作時の騒音設計をする場合には要注意ですね。
・GSIクレオス Mr.スーパーブース
送風能力:115㎥/h
作動音:57dB
サイズ:W570×D330×H370
amazon販売価格:\11,990~
プラモデルツール、塗料メーカーです。フード部分も含めて薄型設計になっています。駆動部を小さくして、フード部を取り外し&折り畳みにすれば収納時の省サイズに役立ちそうです。
・エアテックス レッドサイクロンL
送風能力:240㎥/h
作動音:60dB
サイズ:W420×D590×H330
amazon販売価格:\13,853~
圧倒的な送風量に対して騒音量はタミヤ以下。本当でしょうか。体感騒音レベルはdB量の他に音質にも影響を受けますので注意が必要ですね。
・サンコー LEDライト付パワフルファン塗装ブース
送風能力:240㎥/h
作動音:データ無し
サイズ:W420×D480×H330
amazon販売価格:\13,089~
このメーカー名は初めて聞きました。スペック上の送風量はレッドサイクロン同等で最高レベル。ただしフィルターの交換部品が無いなどすこし不安もあります。
・アネスト岩田キャンベル マジカルサクション
送風能力:120㎥/h
作動音:データ無し
サイズ:W420×D260×H250
amazon販売価格:\15,145~
空圧装置関連で良く聞くメーカーです。そこそこの送風量ですが、騒音表記がありません。使った型のレビューを見るとそれなりに音はする様です。収納時に比較的コンパクトに格納出来る様ですので、塗装ブースを常設できない方には良いかもしれません。
・高儀 スプレーブースセットHCPP-150
送風能力48㎥/h
作動音:データ無し
サイズ:W420×D485×H335
amazon販売価格:\10,171~
DIY用のツールを多く取り扱っています。メーカーとしての製品ホームページが無いので、商社かファブレスなのでしょうか。安価ですが、送風能力は控えめです。
・プロクソン スプレーブース
送風能力:データ無し
作動音:データ無し
サイズ:W450×D425×H370
amazon販売価格:\6,674~
ファン付のモデルでは唯一1万円を切る廉価モデル。スペック表記が無いので性能はよくわかりませんが、フード部が段ボール製の使い捨てになっており、ファンのスペックもあまり期待は出来なさそうです。
・3M スプレーブース
送風能力:0㎥/h
作動音:0dB
サイズ:W362×D250×H250
amazon販売価格:\1,512
まさかの作動音0dB!!
それもそのはず、本来はスプレー糊様のブースで、ファンもついていませんので換気能力は皆無です。ハニカム。長時間の作業などは全く想定していない模様です。私としては製作の簡略化のため、自作ファン部とこのブースを組み合わせるのもアリかなぁと思っている製品です。
それもそのはず、本来はスプレー糊様のブースで、ファンもついていませんので換気能力は皆無です。ハニカム。長時間の作業などは全く想定していない模様です。私としては製作の簡略化のため、自作ファン部とこのブースを組み合わせるのもアリかなぁと思っている製品です。
ターゲットとするスペック
様々な市販品のスペックを参考にした結果、大御所タミヤのペインティングブースIIツインファンタイプあたりの性能を最低ラインとして、自作ブースのスペックを考えてみました。
送風量:150㎥/h以上
騒音:50dB以下
サイズ:設置位置に合わせて適宜検討
明日は、このスペックを満足するためのファン選定に取り掛かりたいと思います。
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